スポーツスターのキャリパーをばらしてみた

昨日に引き続き、スポーツスターの修理を元気に開始しましたーが、なんかあんまり元気がない用務員です。

本日は昨日いっぱい文章かいたからライトに進めたいと思います。

てことでこのスポーツ、乗ると前後のブレーキがグタグタなのがよく分かる。特にリアブレーキはキックバックが軽くあるほどローターがが歪んでいるため、ローターの交換と相成った。

ローターだけでは当然だめなんで、ローターを歪めた元凶であるキャリパーをオーバーホールするよ。

で、

リアキャリパーの分解

はい。いつもどおり真っ黒けでございます。

たしか2000年からハーレーに採用されたこのキャリパー、今までのシングルピストンピンスライド方式のキャリパーをやめ、いかにも現代的な4ポッドリジットマウントキャリパーが採用された。

だがしかし、そのつくりは純正のそれとは思えないほどレーシーなもので、今までのごつめのダストシールをバッサリとすて、レーサーも真っ青の輪ゴム程度の微々たるダストシールがついている。

キャリパーのピストン抜いた後

写真では少々分かりづらい(いつものことだ、許せ)が、一番上のほんの細いゴムがダストシールだ。
この程度だとその下にある太っといオイルシールへのゴミの侵入は防げるが、ピストンへの水や汚れの攻撃は避けられるはずもなく、そのおかげでパッドが交換時期ぐらいまで乗れば、ピストンは極端に動きが悪くなる。

で、この形のキャリパーは完全にリジットマウントとなっているため、このピストンの動きがちぐはぐになると、パッドが斜めに削れたり、片側だけが元気だとローターをぐいぐいと押して、最終的にはローターを歪ませてしまう。

歪むだけならまだいいんだけど、用務員が見た中で一番ひどいのは、これが行き過ぎてローターが割れてしまったなんてケースも有る。

万が一走行中にローターが割れたところを想像してみよう。それはそれは恐ろしいことではなかろうか?

ちなみにパフォーマンスマシーン(PM)なんかのキャリパーはこの輪ゴム程度のダストシールもなく、ただオイルシールがあるのみなんで、もっと定期的にピストンの動きを確認する必要があるよ。

じゃあ早速いつものの如く洗っていこう!

で、見つかる予定外の、いやある意味予定された

ピストンの傷

招かれざれぬ客現る!

ピストンに変な傷が。

もっと上ならシールにかからないってことで、使っちゃったりもするんだけど、これは流石に看破できん!ってことで交換!

みんなも汚れたまま放っておくと予期せずローターが歪んだり、こんな風にピストンが何者かに犯されたりするんで、対向型リジットマウントキャリパーに乗っている人は注意しませう。

だめだ!そんなもん見てられっか!

って人は手痛い出費になる前にケンチョッパーめに是非ご用命を

って事で今回ここまで!


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