日本4大春祭り、春のベアリング交換祭りはじまるよ～
春の訪れと共にやってくる、
走るとフラフラするんですよねー
祭りが今年もまたやってきた！フラフラする原因は色々あるけれど、今回のバイクは試乗した際に明らかにリアの具合が悪い。
なんてんだろ、コーナーで気持ちよく走れず、振られる感じがするのだ。こんな時はタイヤが悪いかスイングアームのベアリングが逝ってると相場が決まっている。ちなみにケンチョッパーにいるおっさん二人は元峠小僧って事で、この手の事にやたら敏感である。ただし他の事にはものすごく鈍感だが。
って、事で早速作業開始ー
まずはバラす！
パッドはかなり減っている。これはついでに交換する事として…
みよ！このこびりついたグリスだかなんだかわからない物体を！
まずはキャリパーを外してタイヤを外すんだけど、これは凄まじい汚れ。レベルで行ったら最高から2段下ぐらいのかなりハイレベルな状況に早くも用務員の心をくじきに来る。まぁ外してあらえばなんとかなるんだけどね。
ともかくササッと外してベアリングとレースを確認する。
サスペンションをスイングアームから外した時からスイングアームが全く動かなかったから、結構ひどいことになってるかなと思ったんだけど、案の定レースには凄まじいほどの段差がある。
しかも中身にタップリとグリスが。
4spフレームのスイングアームは真ん中にグリスニップルがついているんだけど、中身はものすごく中空な上に、ベアリングは端にあるもんだから、どんなにタップリともう嫌になるぐらいグリスを突っ込んでも端っこのベアリングにグリスが到達するのは至難の技で、これも猛烈にグリスを入れたんだろうけど、結局ベアリングの中にグリスが到達することはなかった。
このグリスをまずウエス突っ込んで出す。
どん！
あまりにもう●こに見えたんで、一瞬モザイクかけようかと悩んだが、そのまま載せてみた❤
ちとグロいけど、このグリスはお役御免（もともと約には立っていなかったけど）で、破棄するよ。んで、シコシコスイングアームを洗い倒す。
きれいにしてみた。
やっぱり部分的に派手に塗装が剥げている。特にこの付け根の部分は、MFバッテリーが出る前の保水タイプバッテリーの廃液がついた場合によくなる現象で、地面に垂らすべきホースがこの辺に出ていたため、希硫酸が塗装を犯した後だ。
きれいにするとこんな部分も見えてくるので、バイクはなるべくきれいにしたほうがいいと思う候。
ここからやっとスイングアームベアリングの交換となる。レースを例によって溶接で外して完成！
このまま車体に組むと、ついた砂とかそんなのが中に入る。このショベルは後からプライマリーカバーも外すので、関係ありそうなところをシコシコ洗う。
これが
とりあえずここまで洗った！で、よく見るとミッションのプライマリーマウントが派手に欠けている…が、今はどうにもならないので見なかった事にする。プライマリー外したときの課題にしておこう。
で、次はホイールベアリングの交換。
こっちは割とすんなりって、最後にスラストチェック！
極端に大きくはなく、一応サービスリミット内だが、結構カタカタと動くんで、0.1mmほど詰めて完成！
とりあえずリア周りの大作業はこれにて終了。ここから更にフロントの足回りのベアリングの交換へと作業は続くのであった。
しかし、この汚れ量だとミッションとかプライマリー辺りから結構派手にオイルが漏れている嫌な予感を引きずり、用務員はそっと汚れた手を灯油で洗う荒業に出るのであった。
おわり！