S&S Eキャブの構造を見てみる--2--

前回の1はここから

ありがたい事に前回のブログにて書いたスローポートの数は今は4つとのご指摘があった。古いのばっかりやっている用務員としては寝耳に水みたいなもんで、こんなご指摘は実に有り難い。また一つ勉強になった事をここに感謝します。

こんな感じでいや、こんな事書いているけどそれ違うんじゃね?ってツッコミはいつでもお待ちしております。

てことで改めてEキャブの構造を見ていってみよう。

Eキャブのフロートの裏側はこうなっている

Eキャブの中身

はい。ひっくり返して写真撮って見ました。
前回に習って今回も各穴に番号振ってみたんで、それを説明していってみよう。

まずは①
これはフロート室内を大気開放(他にもメインの穴は別にある)するのと同時にオーバーフロー時にガソリンを外に排出する穴だ。

なんでフロート室を大気開放するんだ?

と、思う方もいるだろう。これはどんなキャブにも言えるんだが、フロート室内は必ず大気圧と同じになっている。
ここが大気圧になっているおかげで、ベンチュリー内がピストンの上下運動により猛烈に空気を吸う力によって負圧(大気圧以下)になった時にその圧力差によってベンチュリー内にガソリンを押し出し、混合気を作る

つまりエンジンがガソリンを吸うのではなく、あくまでも気圧差を利用してガソリンを押し出しているのである。

結果が同じならなんでもいいんじゃね?

と思う方いるだろうが、このキャブの基本原理をわかっていないと構造も理解できないし、なによりセッティングの際に明後日の結果を出すことがあるので注意しよう。

と、まぁたがが大気開放の穴であるが非常に重要な物って事でよしなにしよう。

続いて②

ここはスロージェットが刺さる穴。
写真は無いけど、フロートカバーの穴に刺さりガソリンを…吸い上げる。吸い上げるでいいや。うん。
で、ここから吸われたガソリンは前回に書いたスローポート達から排出される仕組みで、通路が長い上に細いので詰まりには要注意だ。

続いて③
ひときわでかい穴だが、ここにメインノズルが刺さり、そのノズルの一番下にみんな大好きメインジェットがつく。

S&SEキャブの場合、このメインジェットのノズルが結構な広範囲で作用する。しかも急なアクセルワークでもガンガンガソリンを吐き出すので、他のキャブに比べるとここの仕事量が多いように思う。

その代わり豪快に吐き出すので、あんまり燃費が良くない。それはこの辺の構造によるものだろう。

続いて④
ここはベンチュリー内のしかもメインノズルの後ろ、エンジン側に加速ポンプの先っちょが出る仕組みになっている。
大体のキャブは加速ポンプの吐出口はキャブの入り口側につく事が多い。が、このEキャブはノズルより更にエンジン側だ。

しかもガソリンの出口が横に切られており、かなり拡散してガソリンを吐出する仕組みになっている。

スロー系統の割り切った作りと相まって、Eキャブの場合は加速ポンプの吐出も重要なセッティングになってくるのもこんな理由からだろう。でもこんな感じなら吐出量とタイミングを別々で調整できるようになっていると良かったなと思う。

続いて⑤
これもまたS&SEキャブ(もしかしたらBもなんかな)の面白いところ。

この穴、メインノズルにつながっていて一般的なキャブでいえばメインエアジェットに相当する穴だ。何が特徴的かってというとこの穴の位置である。

普通ならベンチュリー入り口、それこそ加速ポンプの隣ぐらいについているんだよね。それが何故かフロートの中にある。
ともかくここから空気が座れメインジェットで計量されたガソリンと共にベンチュリー内に吐き出される。こうする事で霧化を助けているんだろう。うん。

で、最後に⑥
これは前回書いたチョーク通路に繋がっていて、チョークを引っ張るとここからガソリンをガバガバ吸って、エアクリ側に空いている穴から吸われた空気と共にガバガバとアクセルバタフライの向こう側、ダイレクトにインマニの中にガソリンと空気を放り込む仕組みだ。

と、キャブ裏側の穴はだいたいこんな感じだろう。本当は対応するフロートカバーの写真も合わせて説明したほうがわかりやすいのかもしれないけど、写真とるの忘れた…

注意!加速ポンプ!

Eキャブをバラす時に注意したいのが、この加速ポンプだ

フロート下の加速ポンプユニット

この青いOリングが入っているが入っている所が加速ポンプのガソリンの通路で、右側がフロートからガソリンを供給される穴、その隣の左側が加速ポンプの先端にガソリンを送る穴だ。

注意したいのがここには小さい玉がそれぞれの穴に各1個、計2個とそれを支える小さいバネが片側に1個入っている。

これがバイク本体にキャブつけたままで加速ポンプバラすとまー落ちる。んで、どっか行く。でなくす。
仮に失くさずうまくキャッチできたとしても、ひっくり返さないで組むのは至難の業。っていうか不可能なんで、加速ポンプからガソリン漏れてOリングだのダイヤフラムだの交換する場合は必ずバイクからキャブを外して作業をしよう。

なくすとマジで凹むし、何よりもそこからの作業が止まっちまうからねぇ。ちなみに玉でもバネでも単体で購入は可能なのでなくしたら近所のバイク屋さんに相談してみよう!

ってことで、

Eキャブ完成写真

完成!

元気に走れたよっと!

長くなったけど終わり!


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