ショベルのフライホイールを組んでみよう!

久々のブログ更新でーす!
なんか用務員がさーて!ブログでも書くか!なんて思っているとお客さんがきて更新出来ないとか忙しいとかでほっときましたー!反省はしていない!

って事で今回はショベルのフライホイールをくんでいくよ。

このフライホイールはちょっと前にバランスを取って、あとはコンロット仕上げて組むのみだったんだけど、コンロットの部分でまさかの工具が逝かれるトラブルが発生してしばらく出来なかったところ。

やっと部品っていうか鋼材が届いたのでコンロットを仕上げていこう。

今回書くことはオーバーホールの際に必ず必要になることではない。コンロットをごそっと交換してしまえばまず必要ないんだけど、色々考えるとやっぱり純正が使いたいのでその場合はこんな作業になるよーってご案内です。

って事で早速どんな事やるのか見ていってみよう。

また・・・細かい数値との戦い・・・

ケース右側のラッピングのところでもやってたけど、まずはコンロットの大端部が果たしてどれぐらいデカくなっていてどれぐらいのオーバーサイズベアリングが入るかを測定していく。ここのベアリングもご多分にもれず0.0002"オーバーとかなりなめたサイズでデカくなっていく。

ビックエンドベアリング合わせ中

こんな感じで測っていって今回は0.0008"ともはや最終サイズのベアリングを選定。
んで、頑張ってベアリングを決めていくよ。

そこが終わったら今度は大端部のベアリングレースの真円を出していく。これは以前紹介したホーニングマシンを使ってシコシコ削っていくよ。

コンロットビックエンドホーニング

作業工程はすっ飛ばしこんな感じ。これで大体0.003mm、程度の誤差で真円が出ている。百分台じゃなくて千分台である。まー十分でしょう。

これで気持ちよくクリアランスを出したら今度は小端部である。
この小端ブッシュ、大端部に対してほぼ完璧にまっすぐ?水平?が出ていないとやばい。ご存知のようにハーレーはロングストロークであり、ショベルとかだとピストンも長い。

ここがちょっとでも斜めだとピストンが変な風にシリンダーにあたり、ものすげー偏摩耗して壊れる(過去に経験済)ということがある。

車上でブッシュ入れ替えとかもやるんだけど、硬いは抜けないわ入らないわまっすぐ出ないわでなるべくならやりたくない作業だ。
本当は今回もやりたくないんだけど、ものすげーガバガバに減っていたのでやるしか無い。

でも外してあるこの状態なら機械のちからを借りてまっすぐ出しやすい(決して簡単ではないが)ので、ブッシュを交換していくよ。

まずは適当な工具とプレスでブッシュを入れ替え。今回はキビルホワイト?だっけか、そこのブッシュを使う。こいつ、掘ってまっすぐ出すのを前提にしているため、入れた時点でかなり内径が小さい。今回は-0.4mmとリーマーで掘るには相当無理があるサイズで小さかった。
機械でやるからこれでいいんだけどね。ちなみに車上でやるのであればJIMSをおすすめする。こっちはここまで小さくないよ。

入れ替えたらフライスに固定するためのジグを作成。

旋盤に鋼材をset

この材料がなかなかこなくてねぇ…
こんな感じでまっすぐマウントして

削って

測って仕上げるよ。

ちなみにこのジグは一度作ったら相当使えるから慎重にメッチャクチャ数値を出していく。

で、

コンロットの小端ブッシュ

フライスの上で大端ベアリングレースに対して完全に水平を出したら固定する。この固定もまたアレなんだわ。ほってる間にビミョーに動いたりするから何度か測ってほっていくよ。

写真でみればわかるけど、こんなに沢山リーマーで落とすのは至難の技である。てか用務員の老化が著しく、丼どころか生ビールジョッキすら重さを感じる筋肉では無理です。

ともかくこんな感じで狙っているサイズより0.01mmほど小さくほったらほんとにまっすぐが出ているか確認!

これでだめならまーた全部やり直しとなる。

最後に確認とクロスハッチをつける(多分意味ない)ためにまたまた

ホーニングマシンにて最終仕上げをする。

これを前後2本やる。やるしか無い。んで、頑張って仕上げたら

フライホイールの芯出し作業

台に乗せてみんな大好き芯出し作業。
慣れる前は結構時間かかっていたけど、この台に乗せてから15分程度といったところか。

そんなに早くおわるわけねーだろ!

と、思う方もいるだろう。でも慣れると結構早くできるよ。フライホイールにはそれぞれ癖があって、ざっと説明すると

ナックル
超優等生

パン
思春期になって隣の席に座った子にに淡い恋語頃を抱く

ショベル前期
隣の席の子がクラスの悪者と付き合っていることを知り、失恋する。同時にグレ始める

ショベル後期
完全に不良とかし、近隣の学校にもその名を轟かす。

エボ
これじゃいかんと一念発起、更生し素晴らしい成績を納める

ツインカム
完全に固まる

となっている。これを参考にすれば芯出しに苦労することもなくなるだろう。多分

終わりに

こんな感じでフライホイールは組まれいていくよ。
おめー、そんなので芯出しの参考になるかよ…

と思った方、希望があればもうちょい掘り下げてかいてみようかなと思います。

って事で終わり!


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  1. おめー、そんなので芯出しの参考になるかよ…
    と思ったのでもうちょい掘り下げてお願いしますw