ピニオンシャフトベアリング調整

すいません…また…エンジン…ネ…タ…です…

ってのはいいや!気を取り直して今回も元気にエンジンネタを書いていくよ!

おい、たまには他の事書けよ…

と思ったそこのあなた!すいません!今はエンジンばっかりでそれしかネタが無いでーす!

そんなわけで今回は用務員が嫌いな感覚的、所謂職人的な作業を紹介してみよう!

すっごく小さな数値を扱うケースベアリングラッピング

前回のブログでは重たいフライホイールのバランスの事を書いてみたが、そのフライホイールが収まるのが所謂クランクケースで、フライホイールから生えているシャフトをベアリングで支えてぐるぐる回っている。

そのベアリング、左側はテーパーベアリングで調整もなにも(スラスト調整はあるけどそんな面倒じゃない)無いんだけど、問題は右側のローラーベアリング共である。

左ローラーベアリングのケージとベアリング

こんなのね。
スタンダードサイズは0.25″(6.35mm)、そこから0.0002″(0.00508mm)インチずつ増えていって、純正では0.0008″(0.02032mm)オーバー(多分な)まで、社外では0.002″(0.0508mm)までと非常に小さい。最小単位はすでにミクロンで、一番でかい社外品ですら0.05mm程度大きくなるだけである。

ピニオンシャフトの径が1.25″(31.75mm)で、マニュアルによる規定クリアランスが0.0101mm~0.0203mm(緩め…らしい)と極小クリアランスとなる。

当然これだけ小さい数値だともともとインチでなっているものをミリに直していると非常に効率も悪いし微妙な数値のズレが出てしまう。

このため測定はすべてインチで行い、そのための測定器具もあったりするよ。

でも、この頃のベアリングはまだいい。小さいベアリングが対角線上に並ぶため計算である程度のクリアランスが出せるから。後期のエボとかになってくるとベアリングのコロが対角線に無いから計算で出せなかったり面倒が起きやがるんだこれが。

ってことで、計測して合うベアリングを選ぶぜ!

袋の数値を信じるな

もはやアメリカから届く物のパッケージに書いてある物をそのまま鵜呑みにするほどウブではない用務員はここからベアリングのサイズをひたすら測る。

その昔はこのベアリングが100個入とかで売っていて、ひたすら・・・それはもうひたすら合うベアリングを探す作業があったんだけど、最近のeasternの中身は結構サイズがあっているんで作業量は随分減った。前のもmede in USAだったんだけど、なんだろうこの差は。

でも上の写真程度にはベアリングを測るよ。
で、今回は・・・書くの面倒だからすっ飛ばして0.0006″オーバーのベアリングが行けそうってんで、それに合わせてケース側のレースを削っていくで

クランクケースラッピングツール

このラッピングアーバーというなんだかよくわからんものにラッピングコンパウンドっていうこれまたザラザラした油粘土を塗って削っていく。

このラッピングアーバーのサイズ合わせが職人技で、小さくても大きくでも駄目。んで測って合わせる事も出来るんだけど、ご覧の用に汚いのでこれをいちいちキレイキレイして測って合わせるのも作業効率を考えると非現実的だ。

って事でここでは感覚に頼ってサイズを調整しちゃう。ごめんなさい。

で、さらにさらに今回は0.01mmほどよしゃーいいのにテーパー状にレースが減っているんだよね…
楕円とかそんなのだったらまだ楽なんだけど、テーバーですよ。ラッピングで治すの面倒なんだよね。

芯もなにもかんけーねぇ!ホーニングマシンで掘ってやる!

ってわけには行かないので、頑張ってラッピングしてサイズ合わせて、で

ラッピング後のクランクケースベアリングレース

こんな感じで完全に真円とサイズが出れば完成!

この状態、ハーレーのマニュアル曰く、「ベルベット上の光沢のある感じ」(笑)らしい。個人的にはたまーに出てくるハーレーのマニュアルのこの手の語感と自画自賛が大好きである。

って事で今回のブログは終わり!


「やっぱりコレもベルベット状がいいよなー」

と思いながら、用務員はグラスに第三のビールを泡が出るように注ぐのであった…

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