ショベルヘッドのオイル漏れ修理

久々のブログ更新である。
長い修行の旅から帰ってきた用務員を待ち受けていたのは、大量の修理待ちのバイク達であった…
シコシコ作業を開始する。手始めにフロントフォークのO/Hなぞして

ハーレー41パイのフォークオーバーホール後

美しくしあがったぜ~~~

とか悦に入っていたら…

KAYABA35パイフォークのオイル漏れ

こいつも漏れてやがる…
実はもう一台漏れているやつが居るんだが、もう写真撮る気さえ起きない。

ともかくフロントフォークばっかりばらしているのもアレなんで、今回は恐怖の(なぜ恐怖なのかはこの辺を参照されたし)ショベルエンジンのオイル漏れでも直そう…

恐怖!バラすと必ず見つかる様々な異常

お客さんからのオーダーは単純で、オイル漏れ直してーなんだが漏れを直そすにはバラさねばならん。バラすと要らんものが見えてくる。

ショベルの燃焼室

うーん❤めり込んでる。
なにか圧縮低いなこのバイクと思ってたんだけど、これだけめりこんでりゃそりゃねぇ。
最近のリプレイスバルブはショベルとかの旧車からみればレーシングバルブのような形状をしており、このバルブも例外なく皿が凹んでいる。これのおかげで結構圧縮がさがったりするので、できれば純正形状のものを使いたいんだけど、アメリカの老舗メーカーROWEははや数年前にやめちゃってていいリプレイスバルブが無いんだよね…
ちなみにこのROWE、展示会なんかで見ても一番小さいブースサイズに適当に机をだして、バルブとガイドを適当に並べた脇にご長老が一人佇んでいるだけというなんとも渋い良いメーカーだった。

やめた理由も老衰とか噂できいたが、どうなんだろ?

で、なぜこうなっているか?

ショベルのバルブシート

何だこのカットは…

ともかくこうなってると圧縮もさることながら、他にもろくなことが無い。やっぱりこうなっていたかーとオーナーに連絡をするが、ともかく今はオイル漏れだけを修理してくれ、他の修理は冬にでも!
ってことで、このまま作業をすすめる。

1200ハイコンプピストンの頭

ピストンはこんもりと盛り上がっている1200の純正リプレイスハイコンプピストン。シリンダーとのクリアランスはこの際測らん。測って鬱になりたくないし、何よりも今は手出しができん。
いや、ピストンリングぐらい交換しろや!

と思う方も居るだろう。しかし大体は徒労に終わる。例によって詳しい事はここを参照してほしい。

ともかくこいつは公称8.5:1の圧縮を持っているはずなんで、これのおかげでなんとか走れいているんだろう。もしノーマルの7.5:1なら・・・多分手でキック下ろせたかもしれん。

何はともあれ

面だし後のショベルロッカーカバー

オイル漏れ修理ってことで、こんな感じで面だしをして組んでいこう。

こいつを本格的に修理するのは冬の楽しみしておいて、なんとか今シーズンを乗り切ってくれる事を祈るのみである。

さてさて、軽くバルブのすり合わせでもしよっと!

終わり!

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