前回全くの予定外の入庫となってしまったスポーツスター。なんとか部品が揃ったので修理していこう。
今回ぶっ壊れたギヤは1速ギヤとなんだかんだとミッションのギヤをほぼ全部外さないとたどり着かないいやらしい位置にある。
ちなみにケンチョッパーで意図せずミッション担当になりつつある用務員はエボスポーツのミッションをバラすのは多分2回め程度とめっちゃ少ない。4速はギヤを触るだけでどこの何速ギヤかわかるぐらいなのにね…
てことで今回は慎重にそしてマニュアル片手に作業を勧めていくぜ!
まるで国産車のような気の利いた出来のエボスポミッション
ばらしておいたミッションを台に固定、そこから5速ミッション名物のなんだかやたら硬いスナップリングを外して行くよ。
真ん中ぐらいに写っているのがスナップリング。やたら厚く硬い。しかもギヤの隙間にうまくハマる感じなので、物理的に外すスペースが狭くやってると極めて精神衛生上悪い。まぁ4速のメインシャフト3速リングに比べれば全然ましなんだけどね❤
硬いリングをどんどん取ってたどり着いた1速ギヤは…
思いっきり欠けている。他のドックもチェックしてみたが、特別ダメージもないし乗り方云々でこんなことにはならないだろう。
原因はわからないけど、もしかしたら生産ロットのはずれだったりしたのかな?ともかく交換しちまう。
下から2番めのギヤ達が今回交換したギヤ。今回は納期の問題やのりやすさを考えAndrewsの若干クロス気味のギヤを選択。
他のギヤとうっすらと色が違うのが・・・この写真じゃわからんか。ともかく折り返してギヤを組んでいく。
しかしほんとにスナップリングが硬い以外は、4速ミッション何かと全く比較にならない組みやすさ。ほんとにこれで大丈夫なんかと不安になるスピードで元に戻っていく。
いや、お前が不器用だから4速組むの大変なんじゃね?
と、思う人もいるだろう。超大当たりである。
が、それを差し引いてもこのミッション組みやすいんですわ。超進化しているなー
って事で車体に組み込むよ。
ミッションを車体に組み込み
と、気合を入れたがマジでサクッとスパッと入るんね…ほんとにこれでいいのか?とビビリの用務員はめっちゃ不安になる。
ともかくさくっと入ったミッションにシフター周りを組んでいくよ。
で、シフター関係の部品はこれだけ。やっぱり昔のミッションに比べてものすげー少ない上に構造もスッキリしている。
しかもケースにミッション入れた後に組めるってんだからおっさんは驚きの連続である。
ともかくここもサクサクと組んでいくよ。
で、今までイマイチ理解していなかったスポーツのニュートラルが入りづらいってのは・・・
ここにあるんじゃないかと。
この桜の花びらみたいなのは各ギヤにシフトが入った際の抑えになる。
写真の位置はニュートラルで、この花びらが回って各溝にローラーがはまることでシフターフォークの位置を決めるってのと、少々のアクションでも山さえ乗り越えてしまえばバネの力で次のギヤに入るようになっている。
似たような構造はどのミッションも持っているんだけど、このミッションのこの部分、ニュートラルの山が狭くて溝が低くなっている用に見える。
これじゃスルッと回って1に入ったり、2に行っちゃったりしやすいんじゃないかなと。
ちょっと加工してみたい衝動に駆られたが、今回はグッと我慢してプライマリーも組んでいく。
やっぱりステーターにも鉄粉が。ここは磁石なんで当然なんだけど、組むときにはきれいにしましょう。せっかくばらしたのに鉄粉ついたままじゃもったいない。
てことで
完成!
ホントはシフターのシール入れるの失敗したり、ゴム入れるの忘れたりなんかいろいろあったけどまぁ完成!
終わりに
今回はおじさんにとってはもう最新式といっても差し支えのないミッションのを組んだ。
やっぱり新しいことをするのはしみじみ楽しいかったれす!
しかし、読み返してみるとあれだ、山なし、オチなし、笑いなしでイマイチつまらなかったな。次回からはもうちょっと善処しまーす!
終わり!