改めて!今更で有るが!あけましておめでとうございます!今年も当ブログも含めてケンチョッパーをよろしくお願い致します。
去年最後のブログで今年は更新頻度上げるって言ってたのにもう19日だぞ!
などとお叱りのありがたいお言葉を早速頂いたのであるが、雪は降るわ寒いわ飲みすぎるわでなかなか更新する気が起きませんでした・・・
他にも毎日山がごとく押し寄せてくる色々用務員にダメージを与える今の作業状況と、作業中に出るクリティカルヒットの数々をお見せしよう。
ちなみにケンチョッパーは冬にも関わらず忙しい。用務員は奥の部屋に引きこもりたんまり有るエンジンとミッションと格闘していたりする。
なんせ
ラスペネと間違って殺虫剤を盛ってくるぐらいバタバタしている始末である。
んで、ふと傍らを見ると親分が
フレーム修正のためにパンヘッドバラバラにしていたりとまーてんてこ舞いである。
他にも
たくさんのヘッドとかシリンダーとかブラストしてみたりもしていた。
ちなみにどこぞのブログ(もはや探す気も起きない)で見せた汚いミッション↓も
ばらして洗って見積もりして、で、ブラストして
ここまできれいにした。でもまだまだ修理には取りかかれていない状態だったりする。ここまでも長いけどここからもながいんだよなぁ…
って事で、今一番頭を悩ませている事象を書いていって見よう。
折れたオイルポンプスタッドボルト
ポッキリでございます。しかも根本から!それも2本…
ショベルとかのエボ以前のオイルポンプはエンジンの脇にギヤ式のがつくようになっているんだけど、クリアランス要件が厳しいのでごついガスケットを入れられない。
そのためにオイルポンプの性能とオイル漏れを防ぐためにどーしてもこのマウント部分の面を出す必要が有るので、邪魔なスタッドボルトを抜こうと思ったらこの有様である。
このネジ穴、面に対して真っ直ぐじゃないと駄目だし、今はなくなった1/4-24というまさに中目というサイズ(通常の荒目はピッチが20、細目は28だよ)なので、普通のネジも入らない。
こいつはフライス行きである。
まぁまだこれは直せるからまだいい。更に追い打ちをかけたのはこれである。
逝ってたフライホイール
これ。
Facebookにもちょっと載せたんだけど、ばらしたショベルのエンジン(さっきのエンジンとは違うやつ)のフライホイールをみたら”STROKER JOHN 3-79″の刻印が。
恐らくどこか(ざっくりアメリカだろうな)のスロトーカージョンさんが1979年3月にこのエンジンを何らかの理由でここまでばらした証なんだろう。古いハーレーを触っているとたまーにこんなのに出くわしてその歴史に感慨深くなるものだ。
でもこのエンジンって1976年製。製造からわずか3年でフライホイールまでなぜバラしたのか?
その答えがこのスプロケットシャフトが刺さる部分がグッサグサになっている、だろう。
このスプロケットシャフトは燃焼室で爆発した力がフライホイールを回し、その力をすべて後輪に伝える超絶大変な力がかかるシャフトなんだけど、ショベルの場合はこの糞回転力がかかるシャフトは円錐状(テーパーね)になってるフライホイールの穴にハマって思いっきりネジで締めてあるだけなんである。
んん?キーとかなんか抑えるの無くてハマっているだけ?
と思う人もいるであろう。当然である。回転力を伝える、しかもバイクが前に進む力とかエンジンブレーキ時の減速を伝えるシャフトなのに廻り止めは無くテーパーでガッツリハマっているだけ。
そら当然組み方なんかによっては空回りしてこんなふうにフライホイールの穴を痛めるける事になるんである。恐らくストローカージョンはこれをなんとかごまかして組んでくれんたんであろう。
でもさすがに用務員はこれをそのまま組む勇気は無い。って事で猛烈に悩んでいる最中だ。
仮組みして真っ直ぐ出るかみてみる?でもキー溝加工は必須…いっそストローカーに・・・
とかとかである。
ちなみにこのスプロケットシャフト空回り問題は結構頻発したらしく、ハーレーも1982年だか83年にやっと重い腰をあげここのテーパー角を外れづらい角度ヘと変更する…んだけど、それすんなら昔見たいにキーいれようよ!ハーレーさん!
こうして寒い冬は続いていく
と、ケンチョッパーはこんな感じで色々作業中である。
本当は試乗してセッティング出さないと行けない車両とか有るんだけど、雪降っててそれどころじゃないので引き続きこもって作業しています…
そしてこのエンジン達はしばらくこのブログのネタにされ続けるであろう。
よーし!終わり!コンロット量ってバランスとろ!