S&SのTwo throatを考える–2–

ツースロートのガスケット面

前回は見た目と乗った感じで色々書き殴らせ頂いたが、どーも調子が出ないってことでもういいいや!全バラだ!と勢いでばらして整備させていただいた。

その際にあれこれと写真を撮ったのでその写真を元にこのTwo throt(以下、面倒なんでツースロートとする)の構造を書いていって見よう。

なんか調子出ないなー

なんて思っている人の参考になれば幸いである。
ちなみに今回はいっつも整備中に適当に撮る写真を穴がよく写るように色々なシチュエーションで撮らせて頂いた。その際にツースロート本体と携帯を片手に持ちあっちをウロウロこっちでパシャパシャと挙動不審になっている上に、たまにぶつぶつ言っている用務員をこいつまたやってるよ…と遠巻きで見ている親分との光景はもはやケンチョッパーの様式美であると書き添えておこう。

では気を取り直してツースロートの構造を書いていってみよう。

割とスローが大事なツースロート

バラすまでは薄っすらと思っていたぐらいだけど、ツースロートは意外と、ってかかなりスロージェットの仕事が多い。

S&Sツースロートの上からの見た目

まずは①

これは前回のブログでも書いたが、いわゆるスローミクスチャーの調整で、2つある経路をここで一つにまとめ、一番上にある写真の真ん中ぐらいにある通路からガソリンが出る。

この通路はインシュレーターとの間にあるガスケットにより気密されており、改めて2つのベンチュリーに出させる仕組みとなっている。
なんでこんな仕組みかっていうと後述するが、どーもあくまでも予備ってのかなんてのか、補助的な役割になっているっぽい。

続いて②

これはスロージェットで、外すとものすげー長く、ベンチュリーを貫通してフロートまでつながっている。普通?のキャブ、例えば同じS&SのEとかBキャブではスロージェットはフロートの中につく。

んで、通路そのものはキャブ本体についているのが普通なんだけど、ツースロートの場合、このスロージェットがガソリンの計量と通路を兼ねているのが特徴的と言えるだろう。このおかげで加工にも手間がかかるため、お値段がかなり高めとなっている。

で、③

これはスローエアジェットで、ベンチュリー入り口付近にある穴からここにつながっている。

ツースロートベンチュリー入り口

矢印入れるの忘れてた…

写真ではぶっ刺さってベンチュリーを貫通しているスロージェットが写っているが、その手前にあるのがスローエアポートとなる。

ともかくここから吸われた空気はスローエアジェットを経由してその後の通路へと導かれるようになっている。

んじゃ次の穴の解説に行くよ

ツースロートのフロート室内

これはフロート室を外してひっくり返したところ。またまた番号順に説明していこう。

まず④

察しの良い方は気がつくだろうが、これがスロージェットである。
上から刺されているスロージェットはこんなに長く、メインノズル取付部横に、しかも相当下まで届くようになっている。

続いて⑤

これはメインノズル取付部。ここにメインノズルをくっつくて更にその先っぽにメインジェットを取り付ける構造なんだけど、この穴がかなりでかいことにお気づきだろうか?

そして写真は無いけど、ノズル自体の内径も結構でかい。このデカさが実は結構走行性能に影響してて、同じS&Sのキャブ達と比べるとメインジェットの効き始めにタイムラグがあるって感じなんだよね。もし、このノズルの内径を小さくできると加速ポンプなんていらないって感じのキャブなんだけど、ここは実に惜しい。

口径がちいさいんだから、ここももうちょと小さいと楽しさ倍増なような気もするけど、残念ながら現在は(過去にあったかも知らんが)このノズル自体S&Sで売っていなく、克つ当時もサイズはなかった模様だ。

ともかくここはツースロートの欠点といえるだろう。

そして⑥

写真じゃちと見えないかもだが、ここに大気開放の穴が空いている。
その先はエアクリーナーがつく面に大きめの穴が空いていて、そこにつながっている。エアクリーナーを取り付ける際に塞がないように注意しよう。

かなり特徴的なスローポート群

続いておそらくツースロートの走行時での要であるスローポート群である。

ツースロートのスローポート出口群

まずは⑧

これも普通のキャブには無い穴で、通常であればスローミクスチャーで計量されたガソリンがここから出てくる穴だ。

だがしかし、ツースロートの場合は先程書いたが、①でスローミクスチャーは計量される。んじゃこの穴はって言うと全く計量されず穴の大きさのみで決められた燃料が出てくる仕組みとなっている。
①で書いた予備のようなメインのような…ってのはこんな理由だ。ただ、穴の大きさはその辺のキャブと比べても極めて小さいので、①と合わせて初めて意味があるものだと思う。

続いて⑨

これは一般的なスローポートで、アクセルを開けると次々とその姿を現し、徐々にガソリンの供給量が増える仕組みだ。

んで、最後に⑩

これもまた特徴的であり、ツースロートがスロージェットメインで動いていると思わせる主要原因だ。位置的にはかなりアクセルが開いた時に出現する。体感的にはだいたい1/3以上といったところか。

そこまで行くともはやスローポートとは言えず、どっちかって言うと中速ポートといえるだろう。

こんな穴を持っているのはハーレー用だと中期以降のケイヒンバタフライぐらいなものだろう。

と、ちょっと早足だったがS&Sツースロートはこんな感じのガソリン経路を持っている。
最初に書いたツースロートはスロージェットがかなり重要ってのは、このようにかなりのアクセル開度でその影響力を行使するからだ。

ただねー、メインノズルがデカイせいだとは思うんだけど、とにかくメインジェットが効くまでにタイムラグがある。このタイムラグを抑えるために加速ポンプがもちょっと良いタイミングで出てほしいんだけど、これがまた全く出ないんんですわ。

今回はその辺の写真は撮っていないんだけど、構造上どーも無理なんだよね。スローが思いの他しっかりしている分さっさと出る必要が無いんだけど、急な開閉時にはもっとガバっと出てほしいところ。

この辺は対処法はなんとなくわかるんだけど、結構加工しなければならないので、実際にはやらんだろうな。

ってことで、オーナーにはスロットルワークを鍛えてもらうことになるだろう。

ちょっと長くなったけど、これで終わり!

もしかしたらもちょっと書き足すかも。

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