スターハブをバラして調整

久々・・・でも無いけど車検場に行ったら仲のよいバイク屋さんがちょっと異彩を放つバイクを持ってきてた。

ハーレーのパンアメリカン

写真は全くやる気がないのは仕方ないとして、これはハーレーの最新モデルのパンアメリカンである。
ご覧のようにハーレーらしいところといえばVツインってとこだろうか?

ともかく完全新設計のエンジンに完全な水冷、そして名が表すバリバリのオフロード仕様?とハーレーとしてはかなり意欲的なモデルと言えるだろう。

恐らく今後このエンジンはいろんな形で使ってくるはずである。楽しみなような不安なような。

さて、

スターハブを直していくよ!

スターハブ

超絶最新モデルを眺めた後は超絶古のホイールハブの修理に勤しんで見よう。

このスターハブ、いつから有ったかわからんが、少なくとも1936年のナックル登場からうっすら記憶だけど1966年ぐらいまでとナックル、パンヘッド時代をまるっと生き続けてきた長寿ハブである。

名前の由来はこれ

スターハブのスラストを抑えるきこう

決してヒトデではない。
このカバーが星のように見えるからスターハブと呼ばれるようになった。
今での割と見るのは、ドラムブレーキを使う場合はこのスターハブを使う必要があるため、現在でも社外品で普通に売っている非常に息の長いハブである。

だがしかし、ショベルやエボで使われてきたテーパーベアリングや最近のハーレーや国産車で使われているシールドベアリングと比較してその構造はやはり古いと言わざるを得ない。

こいつの中身は

スターハブの中身

こんな感じのうっすいシムやそれを抑える部品などが入っており、当然ベアリングも入っているんだがそこに塗るグリスが出てこないように抑えるシールは

スターハブのオイルシール

コルクである…あと星型の下には紙が鎮座する仕組みである。

現代的なホイールばっかり見ているとなぜこんな無駄な構造をしているのかと感じるだろう。今まで何個もそれこそ3桁台はこのスターハブをばらしてきているが、毎度毎度思う。

もうちょっとシンプルな良い構造にできなかったのか

と。ちなみに社外品では見た目はスターバブ、中身はテーパーベアリングのハイブリットなハブも売っているので、この古臭い構造に不安を感じる人はそっちを使うのも一つの方法だと思いますぜ。

こいつももはや古の物と言えるのかもしれんな…

などと心の中でつぶやき、夏の暑い日に一日履き倒した作業靴の匂いを胸いっぱいに嗅ぎ込みその芳醇な香りに用務員はうっとりするのであった。

さて、ハブ組んじゃお!

終わり!


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