こんな状態で動くなよ…ショベルヘッド
ケンチョッパーは冬体制で、重たい作業が入って来ている。
我が雪国新潟は乗れる間は頑張ってバイクに乗って、大きい故障やカスタムなんかはどーせ乗れない冬の間に作業しちゃえ!ってことなんであるが、今回ネタにされるショベルもまさにそれだった。
オイル燃えて煙出てるし、これは冬にでもバラそうかーなんてノリでこの寒空に入庫してきた感じである。
確かに煙もはくし、決して調子がいいって感じではない。でも乗れる、動くってんでこの時期まで修理を引っ張った。
んで、入庫したのと同時に分解開始。正直この時点ではそれほど重症だとは思っていなかったんだよね。んで…
ふーーーーん、変わった形のピストンだね!
現実逃避。これ以上は心が持たないため、そっとバイクをしまい何事も無かったように振る舞っているが、頭の中はもーぐるぐるである。
もしかして俺が壊した?とかトイレにいって派手にOBするぐらいに色々考えるんですよこういう時。でもバイクは見ない。と、いうより見れない…
ともかくその日は帰って翌日に冷静になってからとっかかることにする。
とにかく原因をさぐれ!
ピストンとかなんでもそうなんだけど、エンジン内で何かが壊れるともう一つ困ったことが起きる。それは壊れた部品のカケラはどこにったのか?である。今回のピストンもよく見るとあちこちがかけているんだよね。
これらの部品がエンジン内に残っているとろくなことが無いため、こうなると選択肢は一つ、全バラである。ともかくエンジン降ろして、カムカバー外してケース割ってとやってた久々の招かれざる客の登場。
右上のでかいのは砕けたピストンなんでまだ分かるが、この割れた部品はいったいなんなんだ…こいつが出ててきたのはブリーザーバルブの中で、腰下である。腰下でこんな部品は使っていない。
ちなみに用務員の第一印象は指輪?である。
(ちなみになんか変なテンションだった用務員はこの時点で写真を取りまくり、仲のいいバイク屋さん達に自慢をしている)
んで、ヘッドをばらしてみると、リアのインテークバルブがおかしい。
なんかガイドが削れてうまく抜けない。さらにさらによく見てみると
犯人はっけん!
なんと、あの指輪のかけらみたいなのは砕けたインナースプリングが細いオイルのリターンラインを下り、シリンダー下までたどり着き、そこでピストンにヒット!
ヒットついでにピストンを砕来つつ、シリンダーまで破壊(再起不能な傷とよく見るとシリンダー割れてた)。その後フライホイールに揉まれブリーザーバルブにたどり着くという、長い旅の途中にすべてを壊さないときが済まないワガママボディの台風みたいなことをやってくれやがった。
原因がわかればとりあえず安堵するけどさー、こんなになっているなら動くなよ…ホントこんなところだけはタフなんだよねハーレー。
なんでインなバルブスプリングが砕けたか?
これはまだ判明していない。30年近くハーレーいじってきてこれが2回目の遭遇である。
前回砕けた理由はソリットプッシュロット調整を放っておいてガンガンいい音が出ているところを走っていて、おそらくだがプッシュロットが変なところを押して以上にスプリングを圧縮して折れた…とかってに推測していたけど、これはわからん。
金属疲労かはたまた同様の原因か。
ともかく腰下まで割ったので、今後もうちょっと原因を探っていきたい。
んで、
ツインカムのカムをギヤドライブにしてみたりもしている。
この車両はカム交換も充分ネタになるんだけど、ガチのマジで前後サスをムキムキにして、きっちりセッティングを出す予定である。
そっちはかなり濃厚なネタになると思うので、改めて書いてみたい。
今回はなぜか文章が走らん。こんな時は帰って飲むことにしよう
って事で終わり!