実に一ヶ月ぐらいぶりのブログ更新になっちゃった・・・
いやー、暑いし足まだ痛いしなんかバタバタしているしで全く更新しなかったよ。ごめんなさい。
最近更新しないねー
と、心優しいご指摘を受けたので張り切って更新するよ!
はたして初期エボ用のVPクラッチはどんな塩梅か?
てことで今回は最近発売が開始された初期ウエットクラッチ用(多分1984年から1988年までかな?)のVPクラッチの話でもしてみようと思う。
この頃の年式、特に1986年ぐらいまでのショベルと同じワイヤーでレバーを引くタイプのクラッチはとにかく重い。重いなんてもんじゃない。セルフ筋トレ、自動筋トレと思われるレベルで重い。これを軽くするためにあれこれやって見たりするんだけど、思っているような結果は出なかったりするんだよね。
そこでとにかくクラッチが軽くなるVPクラッチを組みたいんだけど、今までこの年式のものはなかったんだよね。それが満を持して登場です。
ってこでセルフ筋トレを卒業したい諸兄から早速組んでくれとの話があった。
だがしかしこの見た目、VPクラッチをよく付ける人はんんんん?なんか違くね?と思うだろう。見た目的には通常の付いている金色のウエイトが少なく小さいんである。
この辺に今までこの年式用のものが出なかった秘密があるような気がする。ってことでちょっと構造を見てみよう。
今までのものとは全く違う構造
(写真については作業中にちゃちゃっと取ったものなので適当なのは簡便して)
まずこんなものが入っている。黒くみえてなにやら文字が刻印されているのは純粋な鉄の塊みたいなもんで、ただ単に重り(ウエイト)でしか無い。
書いてある文字は英語でこの字が見えるように組んでね的なことで、ウエイトには向きがある。
んで、このウエイトの上に
これをつけて、その上にダイヤフラムスプリングと
みんなが(?)見慣れたこの遠心力可動式ウエイト付きのダイヤフラムスプリングの抑えをつける寸法だ。
スプリングの力は黒いプレートを押し、そのプレートがウエイトを押し、ウエイトがついているアルミのプレートがフリクションプレート押して・・・って感じで力が伝わっていく構造である。
いつものVPクラッチとの一番の違いはこの黒いウエイトで、こんなものがつくのはあくまでも用務員の記憶によるが、この年式のものだけである。
一体これでなぜ軽くなるのか?また、なんで高回転時にプレッシャーを強くする作用があるのかちょっと考えてみう。
ちなみになぜ軽くなるのかとはメーカーさんサイト(販売先かな)にて詳しく載っている。曰く軽さの秘密はスプリングのマウント方法にあり、決してプレッシャーは弱くないとのこと。独特のウエイトはあくまでのクラッチ強化の目的で付いているらしい。すげーなーと思う。
黒いウエイトは何してるの?
ここからは用務員の想像である。
まずこのウエイト、円の外に向かって若干スライドする構造をしている。
更に向きががあり、抑えのプレートやウエイト自体を測った感じどーも外側に行くほど厚く(スライド室が狭く)なっているようで、これで遠心力でウエイトが外側に行ったときに強く押さえつけることができるようになっているのではないのだろうか???
んで表のみんながよく見るあの金色のウエイトは遠心力で広がってプレッシャーをかけはするが、もしかしたら中のウエイトを広がった状態で抑えるための補助なためにいつもより少なく小さいのかもしれない。
しかしなぜ今まで完成していた方法で、純粋な外側のウエイトだけで力をかけていたのにこんな・・・ぶちゃけかなり精度が必要で部品点数も多いので、製造コストが高い方法を取ってしまったのか?
多分だけど、スペース的な問題だったんだろうなーと思っている。それぐらい面倒な作りをしているのであった。
組んでどーなった!
これがガチのマジでクラッチが軽い。軽いなんてもんじゃない。体感としては250ccのそれかあるいは125ccクラス。しかもかなり小さなストロークでも切れるためスローアウトベアリングにも優しく、いい事ずくめである。が、しかしだ
今現在は超絶にクラッチが滑る状態である!
加速中バックトルクリミッター、安いからと言ってにホームセンターで売っている車用オイルをリッターバイクに入れたら半クラいらないぐらいズル滑りになった若かりし日の用務員のバイク並みに滑りやがる。
つーか、この初期型湿式クラッチ、そもそもが滑りやすい。
車重に対してクラッチ容量が小さいだけでなく純正のプレッシャープレートの摩耗具合によっては何をしても、フリクションプレートもスチールプレートもオール新品でも滑るので、あれをゴニョゴニョ、あそこをビューンして直すようなクラッチだ。
だがしかし、今回は物々しいこのVPクラッチなので現在販売先の方とやり取りしつつ部品を送ってもらって滑らないようにトライ中である。
(販売先の方がめちゃくちゃいい人で助かってます。ありがとうございます)
もしだめだとしてもこの素晴らしいクラッチ構造を諦める気は全く無いので、色々試してみる予定。
結果は適当にいつか書くだろう。
ってことでクラッチが重くて切ない重いをしている初期湿式クラッチ乗りの諸兄達のためにもうしばらく奔走してみよう。
ってことで乞うご期待!
終わり!