73年アインアンスポーツのここが悪い

久々のブログ更新の上に久々のハーレーネタでも書こうと思い立ったので、今回は修理で預かっているアイアンスポーツがネタ元である。

このアイアンスポーツ、オーナーは用務員のように肩がいてーだの腰がいてーだの老眼だのたたn(省略)だの言わない若い方で、友人の形見として受け継いだバイクになる。

しかし最近のスポーツスターではアイアンを名乗るモデルがあるんだけど、あれ、古いバイクをいじっている側からすると紛らわしいことこの上ない。

あっちもスポーツスターアイアンだし、こっちも通称アイアンスポーツだし、混乱の元である。

ともあれ、今回は

アイアンスポーツエンジン

こんなルックスのこいつを直していこう。

修理内容はプライマリーからぴゅっぴゅっっと出てくるオイル漏れ修理とダラダラでてくるオイル漏れと…ともかくオイル漏れの修理である。

なぜこんな構造にしたのか理解できないプライマリーベンド

ベンド?そんなもんガソリンタンク以外にもついているの?

と、思う方もいるだろう。このベンド、どんなもんかって言うとミッションもタンクもそしてプライマリーも基本的には大気開放されている。これはガソリンタンクの場合は減ったガソリンの代わりに空気が入るように、ミッションやプライマリーは熱で膨張したり縮んだりしたときに中の容量が変わるため、その変化に耐えられるようにと多少目的は違うにしても、大気開放されている。

これは全年式に共通して言えるだろう。

だがしかし、この前期のアイアンスポーツのミッションとプライマリーは変わった方法でこのベンドを行っている。

アイアンスポーツのプライマリー内部

ちと分かりづらいけど、白い矢印の場所にプライマリーとエンジンをつなぐ通路がある。

この通路、一応それ用の部品をねじ込みエンジン側からは空気が通らずプライマリーの空気は通すって仕組み(ざっくりそんな認識でよろしい)なんだけど、ここがイカれるとエンジン側からブロバイの圧力ってか空気がガンガン入ってくる。

その力でオイルいれってかチェーンテンションを確認する窓についている小さな穴からそらもう若者よろしくピューピューとミッションオイルが出てくるんである。

このアイアンスポーツも正にそんな状態で、靴が汚れるなんてもんじゃない状態だった。

用務員「いやー、これでよく乗ってたねー。くつとか掃除たいへんじゃね?」

オーナー「いやーハーレーなんでこんなもんだと思ってましたー」

などというお約束の会話があったが、乗るだけで靴がオイルまみれになるようなバイク誰も乗りたくないでしょって話である。

ってことで、ここは後期のベンドラインを取り付けて、塞ぐこととする。

他にもエンジンのプッシュロットとかヘッドへのラインとか直すところはたくさんあるが、

アイアンスポーツのフロントスプロケット

この裏側のシールもまたお約束のように漏れている。ここもねー放っておくとチェーンにオイルがべったりついて背中まで飛んできたりとろくなことが無いのでしっかり直してみます。

ハーレーなんてオイルが漏れて当たり前でしょー

なんてことを聞くこともある。当然構造上漏れるのはわかる。でもねーそれを当たり前っていうのはどうかと思うよ。直そうと思えばなおせるから、気になっている人は相談してねー。

って事で終わり!

おまけ

このアイアンスポーツ、オーナーが自らユーザー車検で車検とってきたんだけど、

エンジンに書かれたシフトパターン

絶対に車検とってやる!みてくれ!検査官!

という強い意志を感じるぜ…

って事で本当に終わり!


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