恐ろしいことに既に2月だってのに、新年初のブログ更新になってしまった…
とりあえずあけましておめでとうございます!今年も当ブログとケンチョッパーをよろしくお願いします
ものすごく新年の挨拶が遅れたが、ケンチョッパーはこのいつまで続くのかわからんぐらい長引いている寒波の中シコシコと冬のエンジン、ミッション祭りに勤しんでいたりする。
他にもありがたいことに仕事が多いんである。一体なにをやっているのかちょっとダイジェスト風味に書いていこう。
カウンターシャフトが圧入?!そんなミッション
まずは一発目。なんのことはないふつーに4速ミッションのオイル漏れ修理だったんだけど、ラチェットトップのシフタードラムシャフトエンドからジャバジャバオイルが漏れるってんで、ミッションを降ろさなきゃ直せない。
おろして蓋を開ければ当然中身チェックになるんだけど、なんかスプロケが手で回らない。チェーンかけてリアタイヤを増せば重いが回るがなんか異常である。
んでバラし見ても
まぁ普通であるが、何故かカウンターギヤが全く抜けないのである。
このカウンターギヤ、ケースを貫通するシャフトが中に通り、それでミッションケースに保持されているんだけど、そのシャフトを抜いてもびくともしない。何故か圧入されいた。
これ、普通ならバラすのに30分もあれば十分なんだけど、この圧入されたカウンターギヤを抜くのに半日もかかってしまった…
原因はカウンターシャフトに圧入されているベアリングがなぜか抜けかけててそれが中から突っ張って結果圧入になっていたんだけど、30年何台もミッションを触ってきたが、初の体験であった。
今はなんとか抜けてリビルト開始である。
色んなところが完全に逝っているアーリーショベル
続いてはアーリーショベル。
オーナーが乗りに乗り倒し、きっちり減って完全にオーバーホール時期(本当はもっと前でも良かったような気もするが)を迎えたエンジンである。
まず、
減って粉砕したクランクピン。
通常?ってか乗り方がいまいちな場合はフロント側が減ってこんなふうになることがあるんだけど、これはオイル不足にってリア側逝ってしまっている。
当然コンロット側も
もはや測る気も起きないレベルです。
こうなるとエンジンはかかるが相当な異音が出る。他にも
カム山も
ローラーも虫食い状態。
本来であればクランクからのリターンオイルが吹付けられ潤滑する部分なんだけど、純正の鉄ポンプがあまりにも吐出が少なく潤滑不足を起こしていると予想している。てか間違いないと思う。こんなんだかからカムカバー内のアイドルギヤとかその辺もガッチリ減っていた。
他にもロッカーアームブッシュとかしゃふととかあれとかこれとかまー減っている。直すの大変だけどこれから頑張ってやってくよ。
ここ最近よくある悪辣品
んで、連続でどーしようもない部品にあたっているのがこれ。
カムカバーについているピニオンブッシュ。
これ、パンやアーリーショベル、1972年までのショベルとそれ以降用とかで形とかなんかが違うんだけど、昨今の旧車部品をないがしろにする風潮のあおりを思いっきり受けてて、市販品はサイズもバラバラ長さもバラバラで部品屋さんの在庫全部調べたけど、まともに使えるのがなかったりするんだよね。
しょうがないから作るしか無い。
どうせ作るならはめるカムカバーに合わせて作っていくよ。
まずは
適当に入れる側の穴径を測定。
そして
刮目せよ!この緻密な計算を!!!!!
・・・こんなの写真撮るんじゃなかった。ともかく適当に計算して
圧入しろなんかを決めて削って
完成!今回は純正のカムカバーだったので、内径はそこまで追い込んでいないが、これが社外品のカバーだと下手すりゃ強烈にブッシュがハマる穴の位置がずれいている時があるので、かなりキツキツに内径を決めてその後削ったりもする。
ともかくこれを圧入して
なんとかかんとかである。
その前は後期ショベルのも作って入れてた。
こんな感じね↓
このショベルは以前組んだ人が適当だったので、ちょっとかけないけどあれもこれもといろいろ手直しする羽目になった。
んで、この社外のコーンカバー。これを組む人はピニオン周りのオイルラインを十分確認の上くんだほうがいいよ。これもそのまま組むとクランクにうまくオイルが回らないようになっていた。
V-TWINのブログのところとか用務員のサイトなんかにも書いているけど、ホント社外品はだめなのを前提で組んでいきましょう!
今回はこれで終わり!
今年もよろしくお願いします!