S&S Eキャブの構造を見てみる

今回は長年眠っていたS&SEキャブをきれいにしてバイクに付けたい!

とのご要望にお答えするためにEキャブをバラしてきれいにしたついでに写真をとったので、それに合わせてもう一度Eキャブの構造を勉強し直して見よう。

このEキャブ、その前身のBキャブから見れば発売されて半世紀ぐらいたってんじゃないか?ってぐらいのロングセラーキャブで、ハーレーに乗っていれば誰しも1度は耳にしたことがあるんじゃないかって有名なキャブだ。

今現在でも数少ない新品で手に入るカスタムキャブとして非常に人気がある。

構造は実に単純、質実剛健で

あああああああんんんんんん???低速とかそんなんいいんだよ!全開でパワーだ!!

と、実に割り切った構造をしている。まぁ街乗りでも普通に乗れるんだけどね。

ってことで、早速ばらしていこう。

Eキャブをバラす

コレが今回バラされる前のEキャブである。

バラす前のEキャブ

うん、汚い。当然中も

インマニ側から見たバラす前のEキャブ

汚い…

しかもゴムというゴムが硬化しており、外そうとするとパリパリと割れていく始末。

ともかくきれいにせねばって事でちゃちゃっとバラすよ。

バラバラにしたEキャブ

またピンぼけ。

ともかくバラバラにした。
コレ見てお!俺もバラそ!って思う方も居るだろう。でもこんな感じで無秩序にバラすとどこにどれが入るかなれていないと忘れるんで、バラす時はくれぐれも元に戻せるようにバラそうね❤

ここからシコシコ洗ってきれいにして、過去のキャブ記事宜しく構造を確認していってみよう。

S&SEキャブはこんな構造をしているよ

あんまり意識して写真撮ってなかったんで、撮った分を使ってちょっと穴の解説を。

まずベンチュリー内から

Eキャブのベンチュリー内

まず①の3連穴。これはスロージェットから来たガソリンが出る穴で、スロットル開度でいうとおよそ1/8から1/4程度(超適当なんで、参考程度に)の時に仕事をする穴だ。

同様の構造、所謂固定ベンチュリータイプのバタフライに比べると穴の間隔が短く並びも一直線、しかも1個少ない。

しかも結構あっという間に穴が出きってしまうので、ここだけ見てもEキャブのメインは後に説明するメインノズルってことがわかるだろう。

続いて②の穴。

これはアクセルがアイドリングの位置にあり①の穴達が顔を出す前にスロージェットから供給されるガソリンが出てくる穴だ。

この穴サイズは表に出いているアイドルミクスチャースクリューを回すことによって大きさをある程度調整することができ、アイドリング時の燃調が調整可能となっている。

まーみんなよく回すあのネジの先っちょはこんなふうになっているよ。

んで、最後の③はチョーク通路となっている。チョークを引っ張るとここからガソリンと空気がガバガバ出てくる構造になっている。

もう一度いうが、空気とガソリンがここから出てくる。チョークを引けば冷間時に必要な空気とガソリンがでてくるので、仮にセルを使ってエンジンをかける時にチョークを使うのであれば、スロットルに触らないほうが始動性が上がるので、もしかかりが悪いなんて思っている人はそこのところをちょっと意識して始動してみるといいよ。


と、なんか異常に長くなりそうなんで、今回は初めて!2回(下手すりゃ3回)に分けて書くことにします。

ってことで次回に乞うご期待!

終わり!

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