ハーレーのサスセッティング?そんなもんいらんわ!
と、初っ端から心の声が聞こえてきそうな今回のブログ、今回はハーレーというある意味特殊な機構を持つこのバイクのサスセッティングを久々にやってみたのでちょっとネタにしてみよう。
ちなみにネタに祭り上げられるのは2004年のダイナで、フロントはサンダンス製スプリングへ、リアサスはオーリンズのブラックラインとかなり豪華な仕様であるが、きっちりやらんと宝の持ち腐れとなる。
一体なぜキャブでもなんでも無く、サスペンションにセッティングが必要になるのか、またハーレーの一体どのへんが特殊なのかちょっとだけ、あんまり長くならないように書いていってみよう。
そもそもサスセッティングとはなにか?
特別にコーナーをガリガリに攻めるわけでもない(中にはガンガン攻める猛者もいるが)ハーレーというバイク。そんなに早く走るわけでもないこのバイクでもさすのセッティングは行ったほうがいい。
そもそもサスセッティング、ちゃんとやるとどうなるか?これはやる側(バイク屋)もやられる側(オーナー)も全く残念なんだけど、どんどん普通に走るバイクになるだけだったりする。
ちゃんと曲がり、ちゃんとギャップをいなし、そしてちゃんと止まる用になるだけと、やりがいもクソもあったもんじゃないんだけど、実は非常に難しい作業だ。
ちなみに国産のはえーバイクなんて、タイヤ交換しただけでこれらが崩れる場合がある。そしたらイチからサスセッティングの沼に足を突っ込まなければならない。それぐらい実際にシビアで変化があったりする。
一体どこをいじるかをこのツインカムダイナを例にあげてざっと書いてく。まずはフロントフォーク
- バネの硬さ
- オイルの硬さ
- 油
麺面
となる。そしてリア側はオーリンズなだけあって極盛りだ
- バネの硬さ
- 伸び側減衰力
- 縮み減衰力
- 車高
ざっとこんなところだろうか?今回はサンダンス製のバネってことで、バネレートからオイルまでガッツリ指定されており、初めて組む(組んだバイクはサンダンスにて何度か試乗しており、その性能は信頼している。製造工程とかめっちゃ手間かかっているし、これ以上のバネはちょっとないんじゃないかな?)のも相まって指定通りの組み方をした。
ここから更にフロントとリアの動きを同調させて行かねばならない。ってかサスセッティングはこの前後の同調が肝となる。
んじゃリジットのバイクはどうなの?
となるかもしれんが、リジットの場合はフロントのみなので、厳密にはセッティングになるとは個人的に思わない。よく動きしっかり粘ればよろしい。ただし、このぐっと粘ってくれるためには油面はともかくオイルの硬さとバネレート、そして何よりフリクションを可能な限り取っ払う努力が必要となってくるので、早々手抜きはできないよ。
でもリアサスがあるよりは楽なのは確かである。
ハーレーのやらしいところ
んで、我らが愛するハーレーダビッドソン、1958年にリアサスがついてから今の今まで変わっていないいやらしい特性がある。
それは1G状態の時にスイングアームタレ角が0というとこだ。
通常のバイクの場合、スイングアームには下側に角度がついている。これはトラクションががかかったり重力が…まぁ色々したときにサスのバネの力により路面にタイヤを押し付ける作用を高めるためなんだけど、車重があるからなのかなんなのか知らんが、ハーレーは車体を浮かした時にこのタレ角が0、人が乗れば逆にスイングアームが持ち上がり、普通のバイクなら絶対にならないような角度にスイングアームが鎮座する。
コレが面倒なところで、通常であれば1Gである程度沈み込みを作れるんだけど、ハーレーの場合はコレが難しいんだよね。やろうとすると必然的にローダウンになってしまう。って事で今回は通常よりちょっと長めのサスを使って1Gの沈み込みを作ってみた。
バイクとはシーソーである!
と、昔の偉い人が言ったかどうかはわからないが、バイクのサスペンションはこの言葉の通りにシーソーの用に動く。
どんな感じか?普段みんな意識してないだろうけど、コーナーに侵入していく場合にフロントとリアのサスがどんな感じで連動するか書いていって見よう。
- コーナー手前で減速。この時フロントフォークは沈む
- それとワンテンポ遅れてリアサスが伸びる
- コーナー中は両方とも沈み、リアはゆるくかかるトラクションをアクセルやリアブレーキでコントロール
- 出口にさしかかると加速、この時にフロントフォークは伸びる
- そこでワンテンポ遅れてリアサスが縮む
- アクセルオンでコーナー脱出!この際にまたまたフロントフォークが伸びる
- 直線になって加速!コーナー脱出!
こんな感じだろうか?コーナーに入る時にはフロントが先に沈み、出るときには先に伸びる。このようにバイクは前後に重心を移しながらまがっていく。
もしコレがうまくいかなかったどうだろうか?乗っている人は
あれ?なんか曲がり出しが重いなー
とか
おおおおお??外にはらむぜー
などと言った違和感を感じるはずだ。このシーソーのような動きを前後のサスをいじることによってうまく引き出してやるのがサスセッティングといえるだろう。
終わりに
ちょっと適当だったけど、まとめると
- バイクはシーソーの用に動くのが基本
- でもハーレーの場合はスイングアームの構造によりこれがいい加減
- で、セッティングがずれている場合は違和感の塊になる
ざっとこんなところだろうか?正直なんも書ききれていないんだけど、更に興味のある人は用務員の別サイトにてこれでもか!ってぐらい書いて(書いてあったような…)あるので参考にされたし。
ふー久しぶりにバイクの事書いちゃったな!
終わり!