作業気分度:激甘
前回はキャブからフロート室を外したところで終了していたが、今回は実際にオーバーホール作業となる。
えーメイトのキャブなんて見ても面白くねーよー
と、思う方もいるかも知れないが、侮る事なかれ。50ccの小さなキャブかもしれないが、ちゃんとしたキャブであり、構造も小型化してコストを抑えつつ且つしっかりと通路があるので、非常に面白い勉強になるよ。
ってことで、まずは各ジェット類をはずして行くんだけど、どこもかしこもすげー砂!(あまりの凄まじさにはしゃぎすぎて写真取るの忘れてた)後は何回かガソリンが腐ったことがあるんだろう。ものすごく汚い。
まずはキャブを洗っていく
構造はさておいて、徹底的にきれいにしていく。
こんな風にキャブクリーナーにドブ漬けしてあらうぜ!
はい、きれいになりました。ついでにガスケット面もきれいに面だし。ここから構造を把握して、各空気とかガソリンの通路が正常に開通しているかどうかをテストを繰り返していく。
構造とかどうでもいいから掃除すればいいんじゃね?
と思うかもしれないが、この各構造をしっかり把握することで、どこからどう掃除をするか、どっち側からエアだのキャブコンだのを通すかとか色々変わってかる。故にしっかりと構造を把握していくよ。
(とか言っているが、自称キャブフェチの用務員の趣味って理由が8割ってのが本当)
meteのキャブの構造を調べよう!
てことで、各穴の役割を解説していこう。
その前にこのキャブは強制開閉式可変ベンチュリータイプに属するキャブである。そこを踏まえて穴の❤説明をしていく。
まず①はニードルジェット。ここにジェットニードルが刺さる。その先にメインジェットがつく。
②はちょっと見えないけど、スローポートになる。ここの下にスロージェットが刺さるという結構思い切った構造をしている。
④はフロート室の大気開放通路。これがないとベンチュリーからガソリンが押し出されなくなるので、何気に大事な穴。
⑤が面白くて、メインとスローのエア通路になっている。つまりここから各ジェットに空気が行き、霧化するための空気を取り入れる。
で、
ひっくり返して見よう。
まずは⑥。これは上の写真の⑤につながっていて、フロート室のガスケットで気密された通路を通り、⑦へと導かれる。この⑦に入った空気は奥で更にスローとメインへの通路に分けられ、メインはそのままジェットへ、スローはスローミクスチャーによって空気の量を調整され、スロージェットへと行くことになる。
つまり普通のハーレーによくあるスローミクスチャーはネジを開ける事により混合気が入って濃くなるが、このキャブはネジを開けると空気の量が多くなるため逆に薄くなるってこと。
まぁ結構一般的なものだったりする。
⑧は④から直結されてダイレクトに大気開放。
⑩はメインジェットがささり、⑨はスロージェットが収まる。
ちなみに⑪はチョーク通路で、チョークが開くとここからガソリンがダイレクトに供給されるための穴だ。
こんな感じで各部の構造とガソリン、空気の流れをしっかりと把握していくとどこがどの程度の穴が開いていて、出口のサイズなんかも自ずとわかってくるので、チェックする時に約に立つよ。
すべての穴が開通してて、汚れも何もなくなるまでここから更に色々やっていく。
んで、
完成!
あとは組んで調子を見るだけなんだけど、まだ届いていない部品があるので、ここでお預け!
ふーん。いっつも旋盤回してわけじゃなくて細かい仕事もできるんだなこいつら
などと思っていだければ幸いである
おわり!