って事で今回は以前のブログで見せていたショベルのケース上で折れていたスタッドボルトの修理をお届けする。
あれ?前回のミッションは???
と思った方もいるだろう。あのミッションは紆余曲折を経て完成した。そして1年ぐらい前に書いたブログで書いていなかった作業内容もバッチリ写真を撮ってブログのネタにしようと意気揚々としていたんだが、手違いで写真全部消した…
もちろん写真なしで駄文のみで攻めまくるという方法も考えたが、多分誰も読まないって事であのミッションは結果だけお伝えしておく。
バッチリできたよ!
って事で、今回は題名になっている緩めようとしたら折れたオイルポンプスタッドをなんとかした写真を!中心に!お伝えしていこう。
来れたスタッドボルトは削ってしまえ!
これしか無い。エキストラクターとか言う折れたボルトの真ん中に穴を開けて特殊な工具を突っ込んで回す方法もあるにはあるが、相手はなにせ1/4″(6.35mm)という極細ボルトである。
しかもきっちり回すところがあっても折れる程度にガッチリクランクケースに固着しているためこの方法ではまず取れない。
でも場所がオイルポンプマウントというかなり真っ直ぐが大事なネジ穴だけに慎重な作業となる。って事で早速
頑張ってまたまたフライスにマウントしていくよ。今回は細い穴に真っ直ぐ何某かの歯を入れていくので結構慎重に真っ直すぐを出していく。
真っ直ぐ出したら取り付けるオイルポンプのネジ穴の間を測定、それに合わせて各穴のセンターの位置を割り出して
掘る。んで、このときに問題があって、奥のネジ穴がケースギリギリにあるもんで、フライスのヘッドがあたっちゃうんだよね…
なのでちょっとイレギュラーな方法で歯をマウントしてなんとか掘れたぜー
んで、最後にタップを立てて
なんとか復活。
今度から折らないに気をつけよう…と思って多分またやるんだろうな。ちなみにここのスタッドボルトを折ったのはこれでもう何回目かわからないです!反省だけなら用務員でも出来る!
カムブッシュも掘る
で、カムブッシュもガッタガタだったので交換するよ。
今回はラインリーム加工って言って、ケースのカムベアリングを基準にしてカムブッシュを掘る。
この方法、正直あんまり信頼性が高いと思えないので、好きじゃない。かと言ってこれで問題が出たことも無いのでいいんだろうし、ハーレーもマニュアルでこの方法で掘っているので、決して問題があるわけじゃない。
でもほんとに真っ直ぐ出るのこれ?
といっつも思うんである。でも今回は予算の問題もあるのでこの方法で掘るよ。
で、一応これでやるとカムに対してブッシュが限りなく0クリアランスが出るんだけど…
なんかゆるいなーと思ってたんだが、写真じゃ分かりづらいが削れていないところがあんだよね。
ボアゲージで測ってみるとやっぱり真円でてねーよ!easternさん!頼むよ!くっそ!別に超厳密に真円でてなくてもいいんだけど、これじゃカムブッシュガバガバだよ!
って事で、やっぱりここもあとから作ることにしよう…
古いハーレー修理の怖さ
前回と今回のブログで古いバイク、ハーレーの修理の面倒さがわかって頂けただろうか?
その面倒くさささはかけたとか折れたとかの修復のみならず、昨今ますますだめになりつつある需要部品を作るしか無いなどがある。
このカムブッシュ、現在はeasternしかか量産販売していない(と思った)。イースタン自体はそれほど悪いメーカーだとは思っていない。特に彼らがタッグを組んでいるアメリカの某細かい部品製造メーカーの製品は素晴らしく、今でも信用出来るし素晴らしいものである。
だがしかしそれ以外は極端に悪いものが交じる。この辺のメーカーの見極めや品物の良し悪しを図るのもまた我々バイク屋の大切な仕事になりつつある(いや、かなり昔からか?)ことに将来の不安を感じるのである。
だからケンチョッパーで部品つくりだしてんだけどね!
って事で終わり!